毎日夫とくだらないことでケンカばかり。
夫にイライラ・・・離婚をした方がいいのかな。。
でもできることなら子供のために離婚せずに仲のいい夫婦になりたい。
こんなはずでは・・と夫婦の関係に悩んではいませんか?
夫婦の間に起こる問題や不一致は、実は意識していない心の奥深くにある古い傷—インナーチャイルド(幼い頃の自分)が影響しているかもしれません。
今回は私の崩壊していた夫婦関係が幼少期のトラウマとどう繋がっていたのかを話していきたいと思います。
『上手くいかない事=夫のせい』にしていた
『お金がない』のは夫のせい
『楽しくない』のは夫のせい
『イライラする』の夫のせい
子育ては
『自分一人でやっている』
『夫は何も分かってくれない』
『敵に見える』
私は夫に対していつもこのように思っていました。
激しい喧嘩が増え、信頼関係は崩壊
結婚して2年目に女の子が生まれました。
初めての子育て、上手くいかないことばかり、夜泣きが激しい娘。何か月も寝れない日が続き、私のイライラは頂点にたっしました。
上手くいかない子育てを夫に八つ当たりする毎日。
仕事中だろうと、寝ているときだろうと関係ない。悪いのは全部・・・夫。
本気でそう思っていました。
日を追うごとにエスカレートしていく私に夫もたまらず反抗。
私たちはいつしか毎日激しい言い争いをするようになりました。
『お前とは離婚だ』『こっちこそ』『クズ』『クソ』そんな言葉が飛び交い、ろくに話もしない日々が続いていました。
喧嘩をしては、お互い納得していないのに形だけの仲直りをして、すぐにまた喧嘩がはじまるという日々でした。
娘の表情で思い出した過去
そんなある日いつもようなケンカになりました。いつもように激しい言い争い。
ふっと娘をみると・・・悲しそうにうつむいていました。
初めてみる娘の表情
私はハッとしました。
その表情をみた瞬間、幼い時の自分を思い出したのです。
『娘に悪いことをしてしまった』
『悲しませてしまった』
『とんでもないことをした』
大好きな親の喧嘩がどれだけ辛いことか私は知ってるいるのに。。。
自分の子供には見せないと誓ったのに。。
娘に対する申し訳なさ
自分の親としてのレベルの低さ
このまま娘にこのケンカを見せ続けるわけにはいかない。離婚しよう。
だけど実際、手のかかる娘をかかえてシングルマザーとして生活が出来るのか?
毎日考えました。
自分一人、子供を育てるお金もない。
肉体的にも一人で子育てなんて出来ない。
私はどうしたらいいのだろう。
悩んでも答えのでない日々でした。
友人からの助言
そのから1年が経過したある日、友人と久しぶりの食事をしました。
何気ない家庭の話、子供の話をしていました。
友人が一言、
『あなたの旦那を出来るのは彼だけ』と。
私は驚きました。
『何を言ってるの!?私がいつもどれだけ辛い思いをしているか。。。』と内心思いました。
でも彼女は続けてこう言いました。
『あなたの旦那だって頑張ってるよ』
『飲みにも行かず、あなたが帰ってきて欲しいと言えば一生懸命仕事を終わらせて急いで帰ってきてくれる。仕事の仕方も変えた。こんなにやってくれる人なかなかいないよ』
『感謝しなさい』
自宅に帰り私は夫のことを考えた。
『これまで夫に感謝したことがあっただろうか?』
文句ばかりで、夫がしてくれた事に『ありがとう』と伝えたことはあっただろうか?
何故夫と結婚したのだろう?
何故夫のことをこんなにも憎んでいるのだろう?
結婚した理由、忘れていた本当の夫の姿
付き合っていた当時、私は些細なことで夫(当時は彼氏)に怒ったことがありました。
夫は言い訳もせず紳士に向き合ってくれました。
真剣に受け止めてくれた男性は初めてだったし、そんな夫が好きで結婚しました。
プロポーズも私がして欲しいと何度も言って。
思い返してみれば・・・結婚生活だって、
子育てが上手くいかず、ご飯が作れていない時、掃除が出来ずに家が汚れている時も
夫から不満を言われたことはありませんでした。
『いいよ。』と夫は私を暖かく声をかけてくれていたのです。
本当は出世したかったのに私のために仕事をセーブしてくれた。
私は夫に『思いやり』をしたことはあっただろうか?
あんなに優しかった夫を変えてしまったのは私だ。
変わろう。私は決めた。
自分自身との向き合い
どうしてこんなに夫のことが許せないのだろう、
嫌いなんだろう、
信用できないんだろう
どうしてイライラしてしまう
と原因を考えました。
『バカにされている、下に見られている』
『言った通りにしてくれない(夫が思い通りに動いてくれない』という不安と
『理解してくれない』『理解してほしい』と感じると悲しみが沸き上がってくることに気がつきました。
本屋で自分に出会う
当時の私は両親との関係にも悩んでいました。
癇癪な娘を見て母からは『母親失格ね』と言われ、悩んでいたのです。
ふと入った書店で『親子の法則』という本と出会いました。
表示には『親捨て』という文字が書かれており、思わず手に取りました。
この本には色々な親と子供達が書かれており、幼少期のトラウマから大人になった今でも人間関係に悩んでいるというストーリでした。
これは私だ。
その時初めて自分の親が『毒親』なのだと気が付いたのです。
幼少期から父の暴言や暴力をみて育ち、母親から父親の悪口を聞かされて育ちました。
父に耐えながらも子供に八つ当たりする母、暴言を吐く父(男性)に対して歪んた感情や苦手意識があるのではないかと思いました。
歪んだ感情で夫をみていて、
〇父親に対する恨み(トラウマ)を優しい夫を通して復習をしているのではないか?
〇暴言や暴力しか見てきていない私はそれ以外の表現方法を知らないのではないか?
と思ったのです。
インナーチャイルドを癒し、過去の鎖を取ろう。
この気づきをきっかけに、私は夫との結婚生活を振り返り、私が持っていた歪んだ感情が、実は過去の経験によってできたものだと理解しました。
私は無意識のうちに、夫を敵とみなし、夫のことが信じられなくなっていました。
私は幼少期の自分が抱える傷と向き合う決意をしました。
過去のトラウマに振り回されるのをやめ、自分らしく生きていこうと決めました。
自分の心を理解することで自然に怒りは減った。
沢山の子育て本やインナーチャイルド、アダルトチルドレンの本を読み、私は自分自身の心に向き合いました。
何か嫌なことがあると、相手に意識を向けるのでなく、自分の気持ちに意識を向けるようにしました。
【昔までの私】アイツ、、、むかつくな。。
【今の私】どうして私はイヤだったのだろう?相手のどのような表情や発言が嫌だったのだろう?
どのように受け取ったから不安、悲しみ、焦りを感じたのだろう?
毎日自分の気持ちに寄り添うと、自然に夫に対しての怒りが無くなってきました。
ケンカも減り、今では家族みんなで出かけるようになりました。
まとめ
夫婦関係の再構築は簡単な道のりではありませんが、まずは自分自身と向き合うことが第一歩と確信しています。
私の経験が、同じような悩みを抱える人たちにとって、少しでも希望や勇気になれば幸いです。